WiMAXが5Gプランになって変わるところ
最高速度が変わる
これまでのWiMAXは下りが最大867Mbps、上りが最大30Mbpsでしたが、
- 下り:2.7Gps
- 上り:183Mbps
になります。
下りはおおよそ3倍、上りは5倍以上に速度アップしています。
なお、これまでのWiMAX 2+が5G通信になるのではなく、WiMAXのサービスがau 5G回線に対応するということです。従来のWiMAX 2+通信もこれまで同様使うことが可能なので、5Gエリアの外にいる時はWiMAX 2+通信になります。
料金が変わる(4,268円 => 4,818円)
まず、月額料金が上がります。
これまで月額4,268円だったところ、月額料金が4,818円へと20%ほど値上げされます。ただし、最初の2年間は月額料金を割引するキャンペーン「WiMAX +5G はじめる割」が適用されると、月額が4,268円となって、これまでと同じ金額になります。
次に、これまでオプション扱いだったLTEオプション料(1,105円)がなくても5Gが使えるため、その意味では値下げとなります。ただ、WiMAXで通信が遅いエリアはLTEでも遅いことがほとんどでしょうから、あまりメリットはないかもしれません。
また、旧LTEオプションは5Gプランでは「プラスエリアモード」と変更されていて、
- 通常モード(電波エリアがWiMAXエリア)
- プラスエリアモード(電波エリアがauエリア)
となり、「電波エリアの違い」になりました。
通常モードでも、WiMAX 2+、au 4G LTE、au 5Gの通信ができるため、単純にエリアの問題です。現状では、都市部ではWiMAXエリアでもauエリアでも5Gのエリアはあまり変わらないので、通常モードのみでも問題ないでしょう。
ルーターが変わる
5GはこれまでのWiMAXともLTEとも使っている電波方式が違うため、5Gに対応した専用のルーターが必要になります。
現状では、
- HUAWEI Speed Wifi HOME 5G L11
- Samsung Galaxy 5G Mobile Wifi
の2機種のみとなっています。
なお、5GルーターはWiMAX 2+プランでは使えないため、「5Gの電波が入らないから旧プランにのSIMだけ注文してルーターはそのまま使う」ということはできないということになっています。
3日間制限が変わる
これまでのWiMAXプランは、3日間で10GBを超える通信があった場合は、翌日の18時から26時(深夜2時)頃まで1MBpsに通信制限が設定されています。
この制限が、WiMAX 5Gプランではすこーしだけ改善されて、3日間の合計が15GBまで増えました。
ただ、固定回線として使っている場合や、ゲームなどで大量に通信を行う場合は、相変わらず3日間制限にはかかりやすいと言えます。
また、5Gになることで「通信速度」は変わっても「通信量」は同じなので、「5Gの方が高速だから、WiMAX 2+の時よりも通信量が減る」ということは絶対ないので覚えておきましょう。
WiMAX 5Gプランの注意ポイント
プラスエリアモードでも5Gエリアは狭い
5Gは2020年にサービスインしたばかりの通信規格なので、使えるエリアは限定的です。
都内などの都市部でも、使えるのは概ね「駅などの繁華街周辺のみ」ということがほとんどで、駅前から離れるほど5Gエリアの圏外になります。
WiMAXを自宅の固定回線として使おうと考えている方は、自宅が5Gエリアに入っているかをチェックしてから契約しましょう。
Wifi 5GHzとは違う?
モバイル通信規格の5GとWifi規格の5Gは同じ文字面ですが、意味が全く違います。
モバイル通信規格の5Gは「第5世代)(5th Generation)」という意味ですが、Wifi規格の5Gが通信している電波帯である「5GHz」の意味です。WiMAXの5Gプランで言えば、モバイル通信の5Gに対応していますし、5Gプラン用のルーターは、Wifiの5GHzにも対応してます。
従来のWiMAXルーターもほとんどがWifiの5GHzに対応しているので、「5Gって書いてあるから、5Gプランでも使える」というわけではないので注意しましょう。
WiMAXの5Gプランについて見てきました。
大きく変わったのは料金と5G通信に対応する点ですが、5Gエリアが限定されている現在では、あえて5Gプランに加入するメリットは大きくありません。
ただし、5Gエリア内にいる比率が高いのであれば、5Gはまだ利用者が少ないため快適な通信を行える可能性が高くなります。