ドコモ home 5Gはどんなサービス
ドコモのネットワークを利用したモバイル通信インターネットサービスです。自宅などでの固定回線の代替利用を想定したサービスで、月額4,950円で2021年8月下旬に提供開始が予定されています。
モバイル回線を利用している点ではWiMAXと似ていますが、持ち運びを前提としていない点ではSoftbank Airに近いサービスと言えます。
最高速度は4.2Gbps
ドコモ home 5Gは、5Gサービスを利用しているため下りの最大速度は4.2Gbps。
ただし、この速度は理論値であって、実測はそこまで出ないでしょう。受けて側のスマホやPCがIEEE802.11ax(Wi-Fi 6)に対応している場合で1.2Gbps、それ以外のWifi規格の場合は867Mbpsが頭打ちになります。また、有線LAN通信時は受信最大1,000Mbpsが上限となります。
当然ですが、5Gサービスを使う際には、「ドコモの5Gエリア内であること」が条件になります。5Gエリア外の場合は、自動的に4G通信となります。
通信制限はWiMAX同様ある
具体的な数字は公表されていませんが、ドコモ home 5Gにも通信制限があります。WiMAXと同様の3日間制限です。
また、当日を含む直近3日間のデータ利用量が特に多いお客さまは、それ以外のお客さまと比べて通信が遅くなることがあります。なお、一定時間内または1接続で大量のデータ通信があった場合、長時間接続した場合、一定時間内に連続で接続した場合は、その通信が中断されることがあります。
WiMAXの5Gプランは、3日間で15GBですが、ドコモ home 5Gがどれくらいで制限をするのかで、ドコモ home 5Gの使い勝手が大きく変わってきます。
ドコモ home 5GとWiMAXを比較
続いて、ドコモ home 5GとWiMAXを比較してみます。
項目 | ドコモ home 5G | WiMAX 5Gプラン | WiMAX 2+ |
---|---|---|---|
最大下り | 4.2Gbps | 2.7Gps | 867Mbps |
最大上り | 218Mbps | 183Mbps | 30Mbps |
月額料金 | ¥4,950 | ¥4,818 | ¥4,268 |
3日間制限 | あり(通信量は未定) | 15GB | 10GB |
モバイル | 実質不可 | 可能 | 可能 |
大きな違いは、月額料金と転送速度、そしてモバイルが出来るか?という点です。
ドコモ home 5GとWiMAX 5Gプランを比較
ドコモ home 5GとWiMAX 5Gプランを比較すると、ドコモ home 5Gに軍配が上がります。
月額料金は100円ほどしか変わりませんが、
- 転送速度がドコモの方が速いこと
- エリアがエリアが広いドコモエリアであること
は、ドコモ home 5Gのメリットでしょう。
特に、WiMAX 5Gプランはエリアを広げるためにauエリアを使う「プラスエリアモード」オプション(有償)を使うことになるので、エリアという点ではドコモ home 5Gの方が優れています。
ドコモ home 5GとWiMAX 2+を比較
この二つの比較は非常に判断が難しいところです。
月額料金は20%ほどWiMAX 2+の方が20%ほど安く、しかもキャンペーンなどを適用すればWiMAX 2+は実質月額を3,000円未満まで抑えられるため、コスパではWiMAX 2+に軍配が上がります。
問題は速度と3日間制限で、速度はWiMAX 2+は実測で50〜100Mbpsほどが頭打ちなので、光回線の代替としてはやや厳しいですが、ドコモ home 5Gなら光回線クラスの速度が出ます。
また、WiMAX 2+は3日間で10GBというかなり厳しい速度制限があるので、ドコモ home 5Gが10GB以上になればドコモ home 5Gにするメリットが出てきます。
ドコモ home 5GはWiMAXの代替になるかは「3日間制限」次第か
ここまで見てきた通り、現状では、ドコモ home 5Gは既存のWiMAXサービスよりも圧倒しているサービスではありません。WiMAXから乗り換えるほどのサービスになるかは「3日間制限」次第と言えます。
ドコモ home 5Gは自宅回線の代替として使う想定ですから、「3日間制限」が最低でも30GB以上になれば代替サービスとしてはWiMAXからの乗り換えはアリと言えます。