WiMAXレンタルでは回線オプションを変更できない
まず前提条件として、WiMAXレンタルでは回線のオプションを変更できません。WiMAXレンタルは、レンタル事業者が契約しているWiMAX回線を文字どおりレンタルするだけなので、回線のオプション変更は契約者であるレンタル事業者しかできないためです。
とは言え、WiMAX回線で固定IPアドレスオプションを提供しているのは、Asahi WiMAXくらいなので、オプションを変更できたとしても、そもそも固定IPアドレスオプションが提供されていないことがほとんどでしょう。
WiMAXレンタルで固定IPアドレスを使うならVPN一択
オプションで回線自体に固定IPアドレスを使うには、固定IPの専用VPNを使う方法しかありません。VPNサーバーはIPアドレスが固定されているため、固定IPアドレスが利用できます。
VPNというと無料で使えるVPNが思い浮かびますが、無料VPNは一般公開されているため、不特定多数が利用しています。固定IPアドレスが必要なケースは、「自分だけの固定IPアドレスが必要」なケースかと思いますので、無料VPNは不向きです。
WiMAXレンタルで固定IPアドレスを使うのであれば、自分専用のVPNサーバーを用意する必要があります。
固定IPのVPNサービスを利用するケース
国内業者で固定IPアドレスのVPNサービスを展開しているのはインターリンクです。
月額1,100円と決して安くありませんが、最大2ヶ月間無料体験ができるので、短期で解約ができるWiMAXレンタルとの相性も抜群です。
自分でVPNサーバーを建てるケース
固定IPのVPNサービスが高いのであれば、自分でVPNサーバーを建てるという手もあります。
VPSサーバーやクラウドサーバーなどのサーバーは、契約したサーバーごとに固定IPを付与しています。VPSやクラウドサーバーは、スペックによっては月額500円未満でレンタルできるので、固定IPのVPNサービスよりも安くなります。
VPNサーバーを建てる知識さえあれば、固定IPのVPNサービスよりも安く「自分専用固定IPアドレス付きVPNサーバー」を持つことができます。
ただし、VPSサーバーなどには日次・月次の転送量上限が設定されていることが多いので、ゲーム配信などの転送量を多く消費する利用方法では注意が必要です。
WiMAXレンタルで固定IPアドレスを使う方法比較
最後に、WiMAXレンタルで固定IPアドレスを使う方法比較してみましょう。
料金 | 転送量制限 | 設定 | 専門知識 | |
---|---|---|---|---|
VPNサービス | ¥1,000台前半 | なし | 必要 | 不要 |
VPSサーバー | ¥300台〜 | あり | 必要 | 必要 |
手軽に使えるのはやはりマイIPなどの専用サービスです。転送量制限も公式でなしとなっているので、最初に設定しておけば気にせず無制限で使えます。
VPSサーバーで自分専用VPNサーバーを建てる場合は、コストが安い分、専門知識が必要だったり、転送量に上限があったりします。
どちらにもメリット・デメリットがあるので、自分に合う方法を選んでみてください。