カテゴリー: モバイルWifi

限界突破Wifiのルーター端末レビュー! 使い勝手は?スマホみたいに使える?

限界突破Wifiのルーター端末レビュー

端末スペック

限界突破Wifiの専用ルーターのスペックは下記のようになっています。

|項目|詳細| |—|:—:|:—:|:—:| |液晶サイズ|5.7インチ| |RAM|2GB| |ストレージ|16GB| |バッテリー|3,400mAh (最大15時間)| |最大接続台数|8台| |SIMスロット|Dual SIM(どちらもクラウドSIMで利用済み)| |OS|Android 8.1 (独自ルーター仕様)|

ベースモデルはMAYA SYSTEMのJetfon P6と言われていますが、端末の背面に「Jetfon」とあることや、端末のスペックからもJetfon P6をベースモデルにしていることは間違いなさそうです。

限界突破Wifiルーターの背面には、ブランドロゴと共に「Jetfon」の文字がある

後述しますが、Jetfon P6が純粋なAndroidスマートフォンなのに対して、限界突破Wifiルーターは「あくまで限界突破Wifi専用”ルーター”」です。つまり、「スマートフォンのようには使えない」点は注意が必要です。

ホーム画面など操作をレビュー

使い勝手の部分になる、ホーム画面などの操作面をレビューしていきます。

ホーム画面

限界突破Wifiのホーム画面は、ルーター設定アプリになっています。シンプルなメニュー構成で、ルーターとして必要十分な機能を備えています。

限界突破Wifiルーターのホーム画面

ホーム画面では、累積通信量や接続デバイス台数、ルーターのSSIDに関する情報などが確認できます。ルーターの累積通信量は「当日の通信量」が表示されていて、翌日になるとリセットされます。

画面下には日本時間と海外渡航用に現地時間が表示されます。このあたりは海外旅行や海外出張の際に地味に便利ですね。

ただし、スマホタイプのルーターですが、Androidスマホのようにホーム画面にアプリアイコンやアプリ一覧を表示させることはできません。

操作メニュー

限界突破Wifiには独自の操作メニューが設定されています。

限界突破Wifiルーターの操作メニュー

操作メニューでは、下記のようなことができます。

|項目|詳細| |—|:—:|:—:|:—:| |翻訳|Google翻訳が開きます| |地図|GoogleMAPが開きます| |海外|海外プラン(別料金)の購入ができます| |設定|オリジナルの設定画面を開きます|

また、この共通メニューは、画面下部の上下スワイプで表示・非表示ができます。キーボードなど、操作画面によってはこの共通メニューが邪魔で操作ができないことがあるので、スワイプで消せることを覚えておくとよいでしょう。

海外プランの購入

限界突破Wifiは、基本料金で使えるのは国内での使い放題サービスですが、ルーターは海外でも使える「クラウドSIMシステム」を採用しているので、端末から海外向け通信サービスを購入すれば、このルーターで海外で通信ができるようになります。

限界突破Wifiルーターで海外プランを選ぶ画面

国別の料金の確認など、ブラウザで確認しなくても予めルーターから確認できるので使いやすいですね。

料金は、現地でプリペイドSIMを購入した場合と同じくらいの料金でしょうか。

支払いはPayPalでの支払いになり、購入ボタンをタップするとPaypalのページに移動します。

Androidの通知バーは呼び出せない

Androidスマホであれば、画面の上からスワイプすると通知や設定アイコンが出てきますが、このルーターでは通知バー機能が塞がれているようで、上からスワイプしても何も反応しません。

限界突破Wifiルーターの気になるポイント

スマホとして使える? -> 使えません

限界突破Wifiルーターは、スマホをベースにしているため、ルーター兼スマホとして使えないかと考えてしまいますが、このルーターでは「限界突破Wifiメニュー」しか開けないようカスタマイズされてしまっているので、スマートフォンとして使うことは実質できません。

ベースはAndroid OSなので、実はブラウザアプリやカメラアプリがインストールされていて、一部は裏技的に起動して使うこともできますが、スマートフォンとして使うのは通常では無理だと言っても構わないでしょう。

SIMフリー端末ではない

限界突破WifiルーターはクラウドSIM端末ですが、SIMフリー端末ではありません。

ベースモデルのJetfon P6はSIMフリーのデュアルSIM端末で、クラウドSIMを利用する時だけ、どちらかのSIMをクラウドSIMに上書きする仕様になっていますが、限界突破Wifiルーターは「常にクラウドSIMを利用する設定」になっているようです。

説明書にも「CloudSIM技術を利用するためSIMスロットは使用できません」と記載されています。

SIMスロットに関する説明書の注意書き

限界突破Wifiルーターの設定画面から裏技的にAndroidのSIM設定画面を出すと、どちらもGlocalMeのクラウドSIMが占有していることがわかります。

SIMスロットはGlocalMeのクラウドSIMとなっている

SIMフリーとは、「どのキャリアのSIMでも使える」ということですので、SIMスロットが使えない限界突破WifiルーターはSIMフリーとは言えませんね。

ベースモデルはJetfon P6でも中身は別物の「ルーター」

結論から言うと、Jetfon P6ではありません。

製品の箱には「限界突破Wifi_001」という製品名が記載されています。

限界突破Wifi_001という製品名の記載

確かに、モデルナンバーである「ELTP18A04」はJetfon P6と同じモデルナンバーです。

Jetfon P6 製品スペック | Jetfon公式

しかし、ここまで見てきた通り、限界突破Wifiルーターの中身はAndroidスマートフォンでもSIMフリー端末でもないため、Jetfon P6と言うのは間違いでしょう。

オークションやフリマでの購入時は注意を

限界突破WifiルーターのベースモデルがJetfon P6となっていることと、ルーター自体にJetfonと書いてあることから、限界突破WifiルーターをJetfon P6として販売されているのをオークションやフリマで見かけますが、Jetfon P6ではないので、中古での購入時は注意が必要です。


限界突破Wifiルーターの詳細を見てきました。

メニューの作り込みの甘さやなどはあるものの、ルーターとしての完成度比較的高く、使い勝手はWiMAXルーターなどよりもサクサク動いて快適でした。

ただし、スマホのような見た目だからと言ってスマホとしては使えないのでそこは注意が必要ですね。

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