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WiMAXで固定(静的)IPアドレスを使う方法

WiMAXで固定(静的)IPアドレスを使う方法をまとめました。グローバルIPアドレスオプションとの違いや、固定IPアドレスオプションがないプロバイダで固定IPアドレスを使う方法もピックアップしています。

WiMAXとIPアドレスの仕組みはどうなっている?

グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレス

ネットワークに詳しい人間でも、実はよくわかってなかったりするのが、このグローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスです。

通常は、ネットワーク機器ごと(WiMAXで言えばWiMAXルーターごと)にグローバルIPアドレスが割り当てられますが、WiMAXではNAPTという仕組みを使って、一つのグローバルIPアドレスを複数のWiMAXルーターで利用する仕組みを利用しています。

一つのグローバルIPアドレスの中に複数のWiMAXユーザーが同居しているので、イメージとしてはマンションなどの集合住宅に近いイメージです。

この状態だと、

  • オンラインゲームに接続できない(同じユーザーかを認識できない)
  • ローカルサーバーをネットに繋げない
  • VPNに接続できない

などの問題があります。

この問題を解決するために、WiMAXでは「グローバルIPアドレスオプション(月額98円)」を用意しています。

WiMAXの固定IPオプションとグローバルIPアドレスオプションの違い

これまたわかりづらいのですが、グローバルIPアドレスオプションでは「固定IPは付与されません」。WiMAXにおける固定IPオプションとグローバルIPアドレスオプションは全く別物です。

固定IPオプションは、「1ユーザーに対して1つの固定IPアドレスを付与」しますが、グローバルIPアドレスオプションは「あくまで”何かしらの”グローバルIPを割り当てるだけのオプション」になります。つまり、IPアドレスは動的に変更されます。

IPアドレスの種類 IPアドレス
オプションなし プライベート 動的
固定IPオプション グローバル 静的(固定)
グローバルIPアドレスオプション グローバル 動的

つまり、先ほど挙げたデフォルトのWiMAXでは利用できないケースのうち、固定IPアドレスが必要なものは「グローバルIPアドレスオプション」では利用できません。間違えて契約しないように気をつけましょう。

WiMAXで固定IP使うには?

固定IPオプションがあるWiMAXプロバイダで契約する

一番確実なのは、契約するWiMAXプロバイダで固定IPオプションが提供されている場合です。

日本国内のWiMAXプロバイダで、固定IPアドレスオプションを提供しているのは、Asahiネットです。

ASAHIネット「WiMAX 2+」

WiMAXの月額料金に加えて、固定IPオプションが月額880円と値段は結構しますが、光回線とのセットで無料になるので、セットで利用する場合はお得です。

固定IP付与サービス(VPN)を使う

WiMAXプロバイダが固定IPオプションを提供していない場合は、インターリンクなどの「固定IP付与サービス」を利用することで、WiMAXで固定IPが使えるようになります。

マイIP・マイIPソフトイーサ | インターリンク

インターリンクのマイIPは、契約者専用の固定IPを付与したVPNサーバーを用意することで、WiMAXでも固定IPが利用できる仕組みです。インターリンクのマイIPは、WiMAXに限らず、ドコモやauなどのスマートフォンでも利用可能です。

自分でVPNサーバーを立てる

もし、自分でサーバーを建てる知識があるのであれば、VPSサーバーやクラウドサーバーをレンタルして自前でVPNサーバーを建てるのも手です。

VPSサーバーであれば、月額300円台からのサービスもあるので、インターリンクのマイIPよりも安上がりになります。

ただし、VPSサーバーには「転送量上限」があるので、転送量が多い場合は注意が必要です。

固定IPを使う3つの方法を比較する

最後に、WiMAXで固定IPを使う方法を比較してみます。

料金 プロバイダ縛り 設定 専門知識
固定IPオプションプロバイダを選ぶ ¥800 あり 不要 不要
VPNサービス ¥1,000台前半 なし 必要 不要
VPSサーバー ¥300台〜 なし 必要 必要

手軽さと安心で言えば、やはり「固定IPオプションプロバイダを選ぶ」のがベストです。値段でも手軽さでもベストな方法なので、もしWiMAXで固定IPアドレスを使うのであれば、ASAHIネット「WiMAX 2+」で契約するようにしましょう。

もし、すでにASAHIネット以外のWiMAXプロバイダで契約済なのであれば、「VPNサービスを使う」か、自前で「VPNサーバーを建てる」しかありません。こちらはインターリンクなどのVPNサービスを使う方が簡単です。


WiMAXで静的(固定)IPを使う方法をみてきました。

自宅から会社のネットワーク環境にアクセスする際などには、固定IPが必須という方も多いと思います。そうした場合は、今回挙げた方法を検討してみてください。

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